特集2 成人血友病患者における周術期管理の実際
序 ~手術例の増加と凝固因子補充方法の選択~
福武勝幸
1
Katsuyuki Fukutake
1
1東京医科大学 臨床検査医学講座/血液凝固異常症遺伝子研究寄附講座 主任教授/兼任教授
pp.393-395
発行日 2014年2月28日
Published Date 2014/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/5201403077
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血友病患者の外科的治療には,健常者と同様の疾病の治療に加えて,血友病に関連した出血を原因とする病態の治療がある。止血治療の発展により若年患者の出血による障害は減少している一方で,成人患者に既に発生している関節症などへの手術の普及や,生命予後の改善による患者数の増加と高齢化の影響が重なり,手術件数は増加している。この特集では血友病の手術症例に焦点を当て,整形外科,消化器外科領域の周術期管理について,外科系と内科系の両面から考える。