Japanese
English
特集 災害における感染症とその予防対策
序 -大災害後に増加する感染症にどのように対処するか-
How to deal with infectious diseases increased after the disaster ?
渡辺彰
1
Watanabe Akira
1
1東北大学加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門 教授
キーワード:
震災
,
津波
,
感染症
,
肺炎
,
予防
Keyword:
震災
,
津波
,
感染症
,
肺炎
,
予防
pp.18-18
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201303018
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- Abstract 文献概要
本誌が発行される2013年3月は東日本大震災からちょうど2年である。未曽有の大災害にともなった多くの感染症が発生し,現場は混乱をきわめたが,そこから得たこと,知ったことも大きかった。近い将来のわが国で,同様な地震や津波,その他の災害が不可避である現在,近い過去の阪神・淡路大震災やスマトラ沖大地震と大津波における医療の経験,特に感染症診療経験を参照しながら今回の知見をまとめ,伝えて行くことには大きな意義がある。震災に際して多数発生したインフルエンザや,肺炎を中心とする多くの感染症への実際の緊急対応と治療,および予防とフォローアップについての経験者の報告は貴重であり,さらに,感染症医療を支える医薬品の製造や供給,流通の問題も,それを担う当事者からの報告が重要である。本特集では多くの方々から詳細に述べていただいており,参考にしていただきたい。