特集1 好酸球増加症
序 ~好酸球の生理学と疾患との関わり~
片山直之
1
Naoyuki Katayama
1
1三重大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 教授
pp.333-335
発行日 2014年2月28日
Published Date 2014/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/5201403017
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好酸球増加症には反応性から腫瘍性まであり,好酸球の浸潤臓器は造血器,皮膚,呼吸器など様々である。好酸球の生理学的側面では,好酸球前駆細胞が同定され,好酸球造血の制御機構も次第に明らかになりつつある。好酸球増加は多様な疾患において見られるため,鑑別診断が重要である。造血器疾患では分子機構の解析が進み,分子標的薬も用いられるようになってきている。アレルギー性呼吸器疾患や皮膚疾患に伴うことも多い。ここでは好酸球の生理学と疾患との関わりについて,それぞれのエキスパートである先生方に解説をお願いした。