カラーグラフ
好酸球と好塩基球
木村 郁郎
1
1岡山大第2内科
pp.130-131
発行日 1973年2月15日
Published Date 1973/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907977
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従来好酸球はアレルギーと関係深いことが知られていたが,最近ではさらに好塩基球とアレルギーとの関係が明白となったので,両血液細胞についてアレルギーとの関係を中心にその形態を示し,特にわれわれの研究の端緒となった,われわれが改良した直接算定法を用いた場合の慢性骨髄性白血病,あるいは気管支喘息の両細胞,また好塩基球における抗—lgEを用いたIgEの局在とか,抗—lgEによる細胞破壊の状態,またはアレルギー反応局所への好酸球のみならず好塩基球の出現,あるいは同様の意味での喀痰中への両細胞の出現について示す.そしてこれらの細胞はアレルギー反応を惹起したのち,これを修復する働きを有し,アレルゲンに対する生体防衛に関して重要な白血球であると思われる.
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