Topics「身近な話題・世界の話題」(114)
赤血球造血刺激因子(ESA)による貧血治療
浦部晶夫
1
Akio Urabe
1
1日本経済新聞社 保健センター 所長/NTT関東病院 顧問
pp.668-671
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201305668
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エリスロポエチン(EPO)製剤が腎性貧血の治療に用いられるようになって20年以上が経過した。現在ではEPO製剤に修飾を加えて半減期を長くした製剤がさらに広く用いられるようになっている。一方,癌化学療法後の貧血や骨髄異形成症候群などに対するEPO製剤の臨床応用は,欧米での普及に比して,日本では立ち遅れが目立っている。本稿では,EPOを代表とする赤血球造血刺激因子(ESA)の臨床応用の現況について述べる。