特集 過敏性肺炎の基礎と臨床 アップデート
Ⅰ.過敏性肺炎の診断基準
立石知也
1
Tomoya Tateishi
1
1東京医科歯科大学呼吸器内科助教
pp.1510-1515
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018121510
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過敏性肺炎はトリコスポロンや鳥抗原へのアレルギー疾患であり,微熱,倦怠感を呈し感冒を繰り返すとの主訴で外来を訴えることが多い急性過敏性肺炎と,症状が6カ月以上継続する慢性過敏性肺炎とに大別される。急性過敏性肺炎の診断基準においては,臨床症状,発症環境と抗原による症状の再現が重要である。慢性過敏性肺炎の診断は複雑であり,近年いくつかのアルゴリズムが提唱されている。慢性過敏性肺炎においても,急性と同様に発症環境と抗原による症状の再燃や,抗原回避による症状からの回復を確認することが重要である。