特集 過敏性肺炎の基礎と臨床 アップデート
序 ~線維化性過敏性肺炎の病態と診断・治療に迫る~
宮﨑泰成
1
Yasunari Miyazaki
1
1東京医科歯科大学呼吸器内科教授
pp.1505-1508
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018121505
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性過敏性肺炎の診断は容易であるが,線維化性(慢性)過敏性肺炎の診断は難しい。本特集では過敏性肺炎のエキスパートの先生方に,疫学,診断,病態について解説していただく。本疾患は特異抗原によるⅢ型,Ⅳ型アレルギー反応とされていたが,近年の研究により,抗原提示細胞,好中球,リンパ球が関与する病態の解明が個々に進んでいる。これらの免疫・炎症細胞によってどのように連携しアレルギー炎症を起こし,最終的に線維化に向かうかは明らかではない。しかし,免疫学,遺伝学における進歩は着実にあり,「新しい光」が見えてきている。
![](/cover/first?img=32018121505.png)