特集 今こそ知りたい!—過敏性肺炎の“勘どころ”
Ⅲ.Clinical Questions
過敏性肺炎の病理診断
木谷 匡志
1
1国立病院機構東京病院臨床検査科
キーワード:
非線維性過敏性肺炎
,
線維性過敏性肺炎
,
肉芽腫性肺疾患
,
poorly formed granuloma
,
bridging fibrosis
Keyword:
非線維性過敏性肺炎
,
線維性過敏性肺炎
,
肉芽腫性肺疾患
,
poorly formed granuloma
,
bridging fibrosis
pp.593-600
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200788
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POINT
●過敏性肺炎は,ATS/JRS/ALATガイドラインに沿って非線維性ないし線維性過敏性肺炎と分類・診断される.
●非線維性過敏性肺炎の組織学的な主な特徴は,①細気管支周囲性の病変分布を示す胞隔炎,②細気管支炎,③いわゆるpoorly formed granulomaである.線維性過敏性肺炎の組織学的な特徴は,①慢性線維性の間質性肺障害,②気道周囲性の線維化病変,③poorly formed granulomaである.典型症例では①〜③すべての所見を確認できる.
●採取方法により得られる採取組織の大きさや部位が異なり,組織採取法の違いはびまん性肺疾患の病理診断に影響を及ぼす.症例によってはVATSを考慮する必要がある.
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