特集 アレルギーと脂質メディエーター アップデート
Ⅰ.脂質メディエーター 総論
三井千尋
1
,
谷口正実
2
Chihiro Mitsui
1
,
Masami Taniguchi
2
1国立病院機構相模原病院臨床研究センター
2国立病院機構相模原病院臨床研究センターセンター長
pp.309-318
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201803309
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脂質は生体膜主要構成成分であると同時に,脂質膜より様々な機能を有する生理活性物質が合成される。脂質膜より遊離したアラキドン酸から合成されるエイコサノイドの中で,特にシステイニルロイコトリエン(Cysteinyl Leukotriene:CysLT),プロスタグランジン(Prostaglandin:PG)は呼吸器・アレルギー疾患で重要なバイオマーカーであり,当院の臨床研究センターでも長年にわたり研究してきた。近年の脂質網羅解析の発展は,新規バイオマーカーの発見,病態生理の解明に大きく貢献すると考えられる。