食物アレルギー~最近の話題・ガイドラインをふまえて~
Ⅷ.消化管アレルギー
山田佳之
1
Yoshiyuki Yamada
1
1群馬県立小児医療センターアレルギー感染免疫・呼吸器科部長
pp.66-73
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201801066
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改訂された「食物アレルギー診療ガイドライン2016」では即時型を中心としたIgE(immunogloblin E)依存性反応に加え,非IgE依存性反応についての記載がさらに多くなった。新生児・乳児消化管アレルギー患者が増加し,疾患認知が広がったことが大きいが,それに加え近年,欧米での好酸球性食道炎の増加からIgE依存性と非IgE依存性の両方の性質を持つとされている好酸球性消化管疾患に注目が集まっていることがもう一つの理由と考える。本稿では非IgE依存性消化管アレルギーである新生児・乳児消化管アレルギーとIgE/非IgE依存性混合型の消化管アレルギーとされている好酸球性消化管疾患を中心に概説した。