特集 職業・環境アレルギーの最前線
Ⅳ.糸状担子菌が慢性咳嗽や喘息におよぼす影響-Bjerkandera adusta(ヤケイロタケ)とSchizophyllum commune(スエヒロタケ)を中心に-
小川晴彦
1
Haruhiko Ogawa
1
1石川県済生会金沢病院内科診療部長
pp.1474-1480
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201711042
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近年,分子生物学的手法を用いた真菌同定の普及により,屋外環境において最も高頻度で検出されるMycelia(菌糸体)の中に,ヒト病原性を有するBjerkandera adusta(ヤケイロタケ)やSchizophyllum commune(スエヒロタケ)などの重要な“糸状担子菌filamentous basidiomycetes”が混然一体となって存在し,広くアレルギー性気道疾患の臨床像を修飾している可能性が広がり注目を浴びている。