Japanese
English
Bedside Teaching
百日咳と慢性咳嗽
Bordetella pertussis Infection in Adults with Chronic Cough
野上 裕子
1
Hiroko Nogami
1
1独立行政法人国立病院機構福岡病院呼吸器科
1Department of Respiratory Medicine, National Hospital Organization Fukuoka National Hospital
pp.935-939
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101331
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はじめに
百日咳はグラム陰性桿菌である百日咳菌Bordetella pertussisによって引き起こされる急性の気道感染である.百日咳菌は,気道上皮細胞,主として線毛細胞に付着して百日咳毒素を産生し,その結果激しい咳を生じさせる.典型的にはカタル期(1~2週間),痙咳期(4~8週間),回復期(1~2週間)という経過をとるが,痙咳期における連続性の咳嗽(staccato)や,吸気時の笛声音(whooping)が特徴的である.元来乳幼児の疾患として知られていたが,最近では成人においても感染例が報告され,注目を集めている.
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