特集 アレルギー 最近の話題
Ⅹ.喘息治療における抗コリン薬吸入療法の意義
岩永賢司
1
,
東田有智
2
Takashi Iwanaga
1
,
Yuji Tohda
2
1近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科准教授
2近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科教授
pp.1362-1366
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201710088
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長時間作用性吸入抗コリン薬であるチオトロピウムは,気管支拡張効果のみならず,気道分泌抑制や抗炎症作用も期待できる薬剤である。チオトロピウム レスピマット®は,ICSもしくはICS/LABAに併用する気管支拡張薬として臨床的に有用であり,喘息ガイドラインで推奨されている。チオトロピウムの有用性を予測する因子は今のところ不明である。