特集 Precision Medicineのための難治性喘息の病態と治療
Ⅱ.難治に関与する因子 2.アドヒアランスと吸入手技
岩永賢司
1
,
東田有智
2
Takashi Iwanaga
1
,
Yuji Tohda
2
1近畿大学医学部内科学呼吸器・アレルギー内科部門准教授
2近畿大学医学部内科学呼吸器・アレルギー内科部門教授
pp.884-889
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201707048
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喘息患者の服薬アドヒアランスは低く,吸入手技も十分に正しく行われているとは言えない。難治性喘息患者を診療する際は,服薬アドヒアランスの確認や,ICS・ICS/LABAの吸入を目の前で患者に実演してもらって,その手技を確認することが大切である。もしアドヒアランスが悪ければ,喘息の病態も交えたICS・ICS/LABAをはじめとする抗喘息薬の必要性を説明し,吸入手技が出来ていない場合は,メディカルスタッフ(薬剤師,施設によっては看護師も担当)との連携による吸入再指導を行って,病状の改善を目指すことが必要である。