特集 アレルギー疾患のフェノタイプとエンドタイプ
I.喘息のフェノタイプ・エンドタイプ解析の現状
岩永賢司
1
,
東田有智
2
Takashi Iwanaga
1
,
Yuji Tohda
2
1近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科 准教授
2近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科 教授
pp.788-793
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201506014
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喘息は約100年前より多様性疾患,症候群として考えられ今日に至る。最近,喘息をクラスター解析手法にて臨床的に観察される特徴によって分類したり(フェノタイプ分類),細胞・分子生物学を含めた病態生理メカニズムより分類したりすること(エンドタイプ分類)が報告されつつある。今後,喘息病態の解明が進み,フェノタイプ,エンドタイプ分類に反映されることで,特に重症喘息に対する個別化治療の発展に結び付く可能性が期待できる。