特集 【総論】服薬アドヒアランスを高める看護
服薬アドヒアランスと看護
本田 晶子
1
Akiko HONDA
1
1慶應義塾大学看護医療学部/がん看護専門看護師
pp.539-542
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_539
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はじめに
がん患者が治療を効果的に安全に継続するには,服薬アドヒアランスの支援が重要である.医療者はその重要性について認識はしているが,具体的アプローチを模索しながら取り組んでいる現状がある.とくに,がんとともにある患者・家族の暮らしは,実に多様で複雑な文脈のなかで変化しながら成り立っている.そのため,画一的な支援を行っただけでは,患者・家族がそれぞれの日々の営みのなかに服薬行動を組み込むことはむずかしいといえる.
本稿では,がん患者の服薬アドヒアランスを高める看護として,服薬アドヒアランスの定義や関連要因,患者とのパートナーシップに基づく服薬アドヒアランスの支援について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019