特集 Precision Medicineのための難治性喘息の病態と治療
Ⅱ.難治に関与する因子 1.合併症 1)鼻炎・副鼻腔炎
飯沼智久
1
,
岡本美孝
2
Tomohisa Iinuma
1
,
Yoshitaka Okamoto
2
1成田赤十字病院耳鼻咽喉科副部長
2千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授
pp.858-864
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201707022
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Precision Medicineは治療への考え方の1つであり,個別化・予測・予防・参加型の治療が概念を表している。慢性化したアレルギー疾患においては様々な病因が作用しあっており,同じ疾患でも患者個々の対応に苦慮することがある。上下気道疾患を合併している患者さんに対しては病因に合わせた治療が望まれ,Precision Medicineの考え方が提唱されてきている。手術に加えて免疫治療や分子標的薬を適宜選択し治療にあたるべきと考えられる。