連載 治らない咳,どう診る・どう処方する?・9
鼻炎・副鼻腔炎の咳嗽・喀痰
中島 啓
1
1亀田総合病院呼吸器内科
pp.1753-1758
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228500
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ポイント
・3週間以上持続する湿性咳嗽で,「後鼻漏」を疑う症状がある場合は,鼻炎・副鼻腔炎に伴う後鼻漏による咳嗽を疑う.
・アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の後鼻漏に対する治療を行っても咳嗽が持続する場合は,喘息の合併を考慮する.喘息の合併を疑えば吸入ステロイド薬/長期作用性β2刺激薬(ICS/LABA)で反応をみる.
・それでも治療抵抗性の場合は,喘息以外の下気道疾患や胃食道逆流症(GERD)を鑑別に挙げて精査する.
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