特集 好酸球性炎症 アップデート
Ⅷ.皮膚疾患における好酸球の関与
中村晃一郎
1
Koichiro Nakamura
1
1埼玉医科大学皮膚科・アレルギーセンター教授
pp.634-642
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201705070
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好酸球が病態に関与する皮膚疾患は,アトピー性皮膚炎,蕁麻疹などのアレルギー疾患,薬疹,自己免疫水疱症などさまざまである。アトピー性皮膚炎では好酸球の生存を延長するIL-5や走化を誘導するeotaxinなどの関与があり,最近IL-33などの自然免疫を介する好酸球活性化の機序も明らかにされている。蕁麻疹では好酸球由来のtissue factorの関与が明らかにされている。アレルギー性皮膚疾患において好酸球は局所の炎症反応を理解するうえで重要である。