特集 好酸球性炎症 アップデート
Ⅴ.好酸球の新しい細胞死:ETosis
竹田正秀
1
,
植木重治
2
,
廣川誠
3
Masahide Takeda
1
,
Shigeharu Ueki
2
,
Makoto Hirokawa
3
1秋田大学医学部循環型医療教育システム学講座
2秋田大学大学院医学系研究科総合診療・検査診断学講座准教授
3秋田大学大学院医学系研究科総合診療・検査診断学講座教授
pp.612-617
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201705048
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好酸球はアレルギー疾患における主要なエフェクター細胞であるが,活性化された好酸球は,いくつかの脱顆粒様式を使い分けることで顆粒内に貯蔵された機能性蛋白を放出している。近年,好酸球の脱顆粒を伴う細胞死(Extracellular trap cell death:ETosis)の存在が明らかになっている。ETosisは「能動的な細胞死によって果たされる細胞機能」であり,好酸球炎症の治療ターゲットとしても今後の研究が望まれる。本稿では,これまでの知見を概説する。