連載 アレルギー疾患の治療薬(22)
内科領域・生物学的製剤
大田健
1
Ken Ohta
1
1独立行政法人国立病院機構東京病院 院長
pp.1408-1415
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201610082
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喘息の生物学的製剤としては,ヒト化抗ヒトIgE抗体(抗IgE;omalizumab)が最初に認可された。そして抗IgE療法は,アレルギー性喘息を対象に重症喘息への新しい治療法として適応が認められ,これまでに約60%の有効率を示している。続いて,ヒト化抗IL-5抗体(mepolizumab)が,本年6月に発売され,その効果が期待されている。また,IL-4とIL-13の受容体となるIL-4Rα,IL-33,TSLPなどを標的とする生物学的製剤についても臨床研究が進行している。