特集 蕁麻疹の最新知見
コラム ①慢性特発性蕁麻疹における抗ヒスタミン薬の使い分け:インペアード・パフォーマンスによる新分類,及び「いわゆる森田療法」について
幸野健
1
Takeshi Kono
1
1日本医科大学千葉北総病院教授(皮膚科)
pp.974-979
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201607094
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蕁麻疹治療において,ある抗ヒスタミン薬が無効なら増量が勧められる。有効であっても一定期間の継続が推奨される。したがって増量・長期継続にかかわらず安全な薬,特にインペアード・パフォーマンスの少ないものが選択されるべきである。従来の脳内H1受容体占拠率による分類に加え,筆者らのメタアナリシスによる新分類を紹介する。また,増量しても無効なら変更することになるが,恣意的に変更するのでなく,島根大学・森田教授により提唱された薬剤構造による変更法(いわゆる森田療法)が有用であることを示すデータを提示する。