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特集 最近のトピックス2003 Clinical Dermatology 2003
2.皮膚疾患の病態
ヒスタミンが関与しない蕁麻疹
Urticaria,not mediated by ordinary histamine
秀 道広
1
Michihiro HIDE
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科創生医科学専攻深索医科学講座皮膚科学
1Depertment of Dermatology,Graduate School of Biomedical Sciences,Hiroshima University
キーワード:
蕁麻疹
,
ヒスタミン
,
皮膚マスト細胞
,
H1拮抗薬
,
ブラジキニン
,
TRPV
Keyword:
蕁麻疹
,
ヒスタミン
,
皮膚マスト細胞
,
H1拮抗薬
,
ブラジキニン
,
TRPV
pp.40-44
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101230
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蕁麻疹は,皮膚マスト細胞の急激な脱顆粒により引き起こされ,様々な病型において局所的なヒスタミン遊離が証明される.臨床的にヒスタミン受容体拮抗薬(H1拮抗薬)に抵抗性の症例が存在する理由としては,1つは拮抗薬の作用範囲を超えた高濃度のヒスタミンが遊離されている可能性が,もう1つは神経ペプチド,キニン,lipoxygenase産物などのヒスタミン以外の内因性物質がより重要な役割を演じている可能性が考えられる.
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