特集 蕁麻疹の最新知見
Ⅴ.蕁麻疹のアドヒアランス
金子栄
1
Sakae Kaneko
1
1島根大学医学部皮膚科学講座准教授
pp.928-933
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201607048
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アドヒアランスとは患者が積極的に治療方針の決定に参加し,その決定に従って治療を受けることを意味しており,近年コンプライアンスの代わりに使われるようになっている。蕁麻疹・血管性浮腫は,個々の皮疹が24時間以内に消退する紅斑を伴う一過性,限局性の皮膚の浮腫が病的に出没する疾患であり,多くは痒みを伴う。一過性に軽快するため,服薬のアドヒアランスは必ずしも良くない。患者・医師間で意思疎通を図り,アドヒアランスを向上させることは,治療を行う上では必須である。