特集 エイズの臨床 アップデート
Ⅵ.非HIV関連悪性腫瘍(NHDM)
水島大輔
1
Daisuke Mizushima
1
1国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター
pp.666-672
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201605054
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抗HIV療法の普及によりHIV感染者の予後が改善し,HIV感染者の主要な死因として,従来のAIDS指標疾患に代わり,悪性腫瘍の重要性が増している。中でもAIDS指標疾患ではない,非HIV関連悪性腫瘍が増加傾向にある。EBウィルス,ヒトパピローマウィルス,C型肝炎ウィルス等にそれぞれ関連するホジキンリンパ腫,頭頸部癌,肛門癌,肝癌などに加え,肺癌,消化器癌などの患者も増加傾向にあり,HIV感染者のマネージメントにおいて悪性腫瘍の予防,スクリーニングに留意する必要がある。