特集 エイズの臨床 アップデート
Ⅴ.HIV感染者の加齢と腎障害
西島健
1
Takeshi Nishijima
1
1国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター
pp.658-665
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201605046
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HIV感染例は全例治療が奨められるようになり,今後はさらにHIV感染例の予後が改善し,また高齢化が進むことが予想される。HIV感染高齢者におけるcARTの選択には,合併症や内服薬の増加に伴うポリファーマシー・薬物相互作用などに対応した症例ごとの丁寧な対応が求められる。今後HIV感染症の診療においては,HIV感染症の管理に加えて,身体・精神領域も含んだ総合的な内科管理の重要性がさらに増し,総合診療的な技能や各分野の専門医との連携が不可欠となるであろう。