特集 小児アレルギー疾患の新知見
Ⅳ.食物アレルギー 2.コンポーネントによる食物アレルギーの診断と管理
田上和憲
1
,
伊藤浩明
2
Kazunori Tagami
1
,
Koumei Ito
2
1あいち小児保健医療総合センターアレルギー科
2あいち小児保健医療総合センター副センター長
pp.542-550
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201604068
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抗原特異的IgE抗体の測定は,アレルギー診療において欠かせないものであるが,結果の解釈を誤ると不必要な除去を指導することになりかねない。近年,一部のアレルゲンコンポーネント特異的IgE抗体の測定が可能となり,診断の正確性の向上や真の感作源の特定,重篤な誘発症状を呈する症例の予測などに応用されている。今後も様々なアレルゲンコンポーネントが利用できるようになることが期待されるため,その有用性や注意点について熟知しておきたい。