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                                    食物アレルギーの原因抗原コンポーネント検索
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                森山 達哉
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1近畿大学 農学部応用生命化学科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            キーワード: 
                            
                                
                                    Allergens
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    IgE
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    過敏症-食品性
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    免疫ブロット法
                                
                                
                            
                        
                
                            Keyword: 
                            
                                
                                    Allergens
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Food Hypersensitivity
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Immunoglobulin E
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    Immunoblotting
                                
                                
                            
                        
                
                pp.558-564
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2016年6月1日
                  Published Date 2016/6/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016271481
                
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- 文献概要
 - 1ページ目
 
食物アレルギーなどの即時型アレルギーを惹起する原因物質(アレルゲン)の同定は,治療や診断のために必須の事項である.しかしながら,現状ではRASTやMASTなどの方法で,原因物質・素材の候補が判明したとしても,その物質・素材中の原因抗原分子(アレルゲン・コンポーネント)までの情報は得られない.なぜなら通常,1つのアレルギー惹起物質・素材に含まれる原因抗原分子は複数存在し,患者がそのうちどのアレルゲン・コンポーネントに感作・反応しているのか明らかにすることは容易ではないからである.原因抗原分子の同定のためには,素材中に含まれるタンパク質成分を分離し,IgEと反応するタンパク質バンドを検出するイムノブロッティング法が有用である.また今後普及が見込まれるリコンビナント(組換え発現体)・アレルゲンなどの純化アレルゲンを用いることにより,より明確に反応性が検証できる.著者らは多くの臨床医の先生方と共同で,イムノブロットやELISAを中心としたインビトロでの抗原解析を行い,原因抗原の同定・探索を試みている(代表的な例として).そこで本稿では,原因素材やリコンビナント抗原を用いたイムノブロッティング法の概要や実際,今後の展望などを概説する.また,近年,ファディア(サーモフィッシャー・ダイアグノスティックス)社を中心に,単一のアレルゲン・コンポーネントを用いたイムノキャップ法のレパートリーが増えており,臨床の場でも抗原解析の強力なツールとなってきた.(「はじめに」より)

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