Japanese
English
原著
従来治療でコントロール不十分な喘息患者におけるアドエア®からフルティフォーム®への切り替え効果:4試験のPooled解析
Efficacy of switching to Flutiform in patients insufficiently controlled with Adoair, a conventional therapy:Pooled analysis of 4 studies
加藤景介
1
,
水谷宏
2
,
林雅之
3
,
木原令夫
4
Keisuke Kato
1
,
Hiroshi Mizutani
2
,
Masayuki Hayashi
3
,
Norio Kihara
4
1けやき内科
2よもぎクリニック
3医療法人社団 祐光会 弘邦医院
4千束呼吸器アレルギークリニック
pp.110-118
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201601110
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アドエア®による長期管理にも関わらずコントロール不十分な喘息患者を対象に,フルティフォーム®を投与し4週間追跡した4試験79例の患者個々のデータを用いて,全例および年齢,性別,病型,重症度別のpooled解析を実施した。全例においてフルティフォーム®は,呼吸機能および喘息コントロールの有意な改善をもたらし,吸入器に関するアンケート結果では,「きちんと吸えた」「吸入器の大きさ」「吸入器の持ち運びのしやすさ」の3項目で,フルティフォーム®のスコアが有意に高かった。アドエア®によりコントロール不十分な喘息患者においてフルティフォーム®は,効果発現が早く,喘息コントロールおよび呼吸機能を有意に改善し,吸入器の印象も良く,有用な選択肢であると考えられた。