特集 色々なアレルギー疾患における最近の進歩
II.小児科 3.小児気管支喘息のフェノタイプと治療選択
足立雄一
1
1富山大学大学院医学薬学研究部小児発達医学講座教授
pp.1562-1567
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201511070
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「Asthma is not a disease, but a syndrome」と以前から言われているように,喘息にはいろいろなフェノタイプが存在していると考えられている。小児喘息のフェノタイプを考える際には,喘息と診断するのが容易ではない乳幼児期の喘鳴のフェノタイプと,呼吸機能など客観的な指標が測定可能な学童期以降の喘息のフェノタイプに分けて捉えた方がわかりやすい。そして,フェノタイプと治療への反応性との関係が明らかになれば,より効率的な治療・管理が可能になると考えらえる。