特集 アレルギー疾患ガイドライン改訂について
II.小児気管支喘息
浜崎雄平
1
,
山本修一
2
Yuhei Hamasaki
1
,
Shuichi Yamamoto
2
1佐賀大学医学部小児科学講座 教授
2佐賀大学医学部小児科学講座 講師
pp.410-417
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201403026
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改訂における最大の変更点は,コントロール状態の判定表を新たに作成し,概ね1カ月程度の喘息症状や睡眠,運動などの日常生活状況,発作治療薬の使用状況からコントロール状態を評価し,日常管理に利用することを推奨した点である。目標とするコントロール状態は国際ガイドラインよりも高い状態に設定し,〈1〉 症状のコントロール,〈2〉 QOLの改善,〈3〉 呼吸機能の正常化を目指す。また,良好な管理状況が長期に維持されることにより気道炎症が抑制され,最終的には寛解・治癒を期待するとしている。