連載 アレルギー検査法(29)
II 検査の実際 in vitro 抗原負荷とサイトカイン
森晶夫
1
Akio Mori
1
1国立病院機構相模原病院臨床研究センター先端技術開発研究部 部長
pp.1294-1303
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201509134
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気管支喘息,アトピー性皮膚炎の本体は,慢性のT細胞・好酸球性炎症にある。T細胞により産生されるサイトカインは,一連の炎症反応の開始,増悪,持続,遷延化に関与する。in vitroにおける,T細胞のIL-5産生反応は,好酸球性炎症のhallmarkと考えられる。治療効果と併行することからも,アレルギー疾患の検査指標として,重要な意義を有する。