連載 記憶に残る症例(20)
短時間作用性β2刺激薬定量噴霧式吸入剤(pMDI)を頻用し喘息死に至った小児例
松井猛彦
1
Takehiko Matsui
1
1村立東海病院小児科
pp.1304-1309
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201509144
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喘息死は近年劇的に減少した。筆者は喘息死の問題をライフワークの1つとして取り組んできた。研究の契機の1つとなった,2医療機関から約1年半の間,多量の短時間作用性β2刺激薬定量噴霧式吸入剤(pMDI)の処方を受け,16歳で喘息死した症例から,喘息死に関与した要因について解析し,β2刺激薬と喘息死に関する歴史的経緯を振り返り,今後の課題についても触れた。