増刊号 血液検査実践マニュアル
Part 9 臓器移植と臨床検査
2.造血幹細胞の同定検査
2)in vitroコロニー法
海老原 康博
1
,
辻 浩一郎
1
1東京大学医科学研究所癌病態学研究部
pp.971-972
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905534
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
造血幹細胞は自己複製能と各種血球細胞に分化できる性質を有している.造血幹細胞の分化過程において,その子孫である各種造血前駆細胞を検出する方法としてin vitroコロニー法が確立され,未分化な造血細胞の増殖能と分化能を見極めることができるようになった.現在,in vitroコロニー法は造血前駆細胞数の評価と造血前駆細胞の造血因子への反応性の評価の最も有用な手段として用いられている.
本稿では,筆者らの研究室で行っているメチルセルロース培養法を紹介する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.