連載 アレルギー検査法(27)
II 検査の実際 in vitro 血漿ヒスタミン濃度の測定と白血球ヒスタミン遊離反応
森田寛
1
Yutaka Morita
1
1独立行政法人 大学評価・学位授与機構
pp.987-993
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201507079
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血漿ヒスタミン濃度の測定はアナフィラキシーの診断に有用であるが,マスト細胞由来のプロテアーゼであるトリプターゼを同時に測定するのが望ましい。ヒスタミン遊離反応(試験)は皮膚テスト,RASTなどのin vitroのIgE測定法とは意味付けを異にする検査法であり,好塩基球上に存在するIgE抗体を検出する。これまでは手技の煩雑さが利用を妨げてきたが,キットが開発され,手軽に臨床の場で活用できるようになった。