特集 原発性免疫不全症候群 アップデート
V.成人領域における免疫不全症
齋藤聡志
1
,
岡田賢
2
Satoshi Saito
1
,
Satoshi Okada
2
1広島大学大学院医歯薬保健学研究院小児科学研究室
2広島大学大学院医歯薬保健学研究院小児科学研究室 講師
pp.1260-1268
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201509100
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原発性免疫不全症(PID)は成人期になってはじめて診断される症例も多い。発熱や感染症を繰り返す患者を診た場合には,より頻度の高い二次性の免疫不全症の鑑別を行った後,PIDの診断を進める。診断の際には,「成人用」の原発性免疫不全症を疑う10の特徴のパンフレットを活用いただきたい。診断に苦慮する症例を経験した場合には,PIDJにご相談いただきたい。本稿では,成人領域におけるPIDの疫学,診断,検査について概説する。