特集 原発性免疫不全症候群 アップデート
IV.既知疾患(概念)と近年同定された疾患のトピックス 3.特徴的所見を呈する免疫不全症(DNA損傷修復異常症)
小林千佳
1
Chika Kobayashi
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科発生発達病態学分野
pp.1224-1232
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201509064
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
DNA損傷修復のメカニズムと免疫細胞の分化成熟の過程は,密接に関係している。DNA損傷修復の異常は,放射線高感受性や高発がん性に加えて,免疫不全をもたらす。本稿では,DNA損傷修復異常をもつ免疫不全症について,Ataxia-Telangiectasia(A-T)を中心に近年見つかった疾患を加えて述べる。