特集 喘息とCOPDのオーバーラップ症候群(ACOS)をめぐって
V.治 療 2.増悪期
竹村昌也
1
,
新実彰男
2
Masaya Takemura
1
,
Akio Niimi
2
1名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学 病院講師
2名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学 教授
pp.566-571
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201504088
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喘息とCOPDの両疾患の臨床症状は類似点も多く,特に高齢者では両疾患の鑑別が困難であるのみでなく,両疾患が合併していると考えられる症例Asthma-COPD overlap syndrome(ACOS)も少なくない1)。一般的にACOS患者は,喘息を合併していないCOPD患者に比べ増悪の頻度や死亡率が高く,治療にかかる医療費も高額なことからACOSの増悪に対する治療は臨床的にも医療経済的にも重要である。本稿ではACOS患者の急性増悪期の治療について解説する。