特集 Precision Medicineのための難治性喘息の病態と治療
Ⅲ.難治性喘息治療に対する最近の考え方 2.抗IgE抗体の使い方 Update
新実彰男
1
Akio Niimi
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学教授
pp.926-935
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201707090
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多彩な病態を有する難治性喘息の1つのフェノタイプであるアトピー型難治例の治療薬として,ヒトIgEに対するモノクローナル抗体omalizumabが2009年より本邦でも使用可能となった。アレルギー反応の根幹を抑制する本剤には多数の有効性のエビデンスが示されている。本稿では,有効性の予測因子,いつまで続ける必要があるのか,という臨床的に重要な2つの課題も含めて本剤に関する最新情報を紹介したい。