特集 アレルギー疾患治療の有効性評価
I.内 科 2.生理機能検査からの評価
竹村昌也
1
,
新実彰男
2
Masaya Takemura
1
,
Akio Niimi
2
1名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学 病院講師
2名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学 教授
pp.216-223
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201502020
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アレルギー疾患は世界的に増加しており,内科領域のアレルギー疾患で診る機会の多い喘息の場合,本邦では10年で学童期の喘息患者数は2倍に,成人喘息の有病率も1%増加している。呼吸器領域における生理機能検査は1960~1970年代に興隆し,現在までさまざまな形で変遷を経て進歩し続けている。近年では呼気一酸化窒素濃度の測定やインパルスオッシレーションシステム(IOS)など新しい技術が開発され,疾患の病態理解や治療効果の判定に寄与するところが大きい。本稿では喘息の治療効果判定における生理機能検査の役割を中心に述べる。