特集 喘息とCOPDのオーバーラップ症候群(ACOS)をめぐって
III.病態・生理 2.COPDからみたACOS
橋本修
1
,
伊藤玲子
2
,
服部知洋
2
,
丸岡秀一郎
3
,
権寧博
3
Shu Hashimoto
1
,
Reiko Ito
2
,
Tomohiro Hattori
2
,
Shuichiro Maruoka
3
,
Yasuhiro Gon
3
1日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野 教授
2日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野
3日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野 准教授
pp.520-538
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201504042
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喘息とCOPDが合併したオーバーラップ症候群は両者の特徴を有する症候群である。気道過敏性,気道可逆性,気道炎症(好酸球増多,FeNO上昇),抗IL-5抗体の効果,など喘息の特徴を有するCOPDは増悪を起こし易い特徴を有する。治療面では吸入ステロイド(inhaled corticosteroids:ICS)あるいはICSと長時間作用性β2刺激薬(LABA)配合薬(ICS/LABA)の適応であり,COPDに喘息の特徴を有するか否かの判断は重要である。