特集1 肥満とアレルギー
II.臨床 1.肥満とアレルギー疾患
伊藤玲子
1
,
橋本修
2
Reiko Ito
1
,
Shu Hashimoto
2
1日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野
2東海大学医学部専門診療学系小児科学 教授
pp.1586-1590
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201311034
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今日,肥満の割合は増加傾向である。また,わが国では3人に1人が何らかのアレルギー疾患を有している。肥満とアレルギー疾患の関連性は多くの疫学的な検討がなされてきた。BMI 30以上を肥満とする統計のみならずBMI 25以上を肥満とする統計においても非肥満と比較し,喘息をはじめとするアレルギー疾患の有病率の高値が示されている。肥満は病態としてもアレルギー疾患発症のリスク因子である可能性が高い。肥満とアレルギー疾患の関連を知ることは長期的展望をもった疾患管理に有用である。