特集 アレルギーとエピジェネティクス
II.各 論 6.アレルゲン免疫療法とエピジェネティクス
権寧博
1
,
丸岡秀一郎
1
,
橋本修
2
Yasuhiro Gon
1
,
Shuichiro Maruoka
1
,
Shu Hashimoto
2
1日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野 准教授
2日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野 主任教授
pp.1910-1915
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201412082
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アレルゲン免疫療法は,気管支喘息や副鼻腔炎,食物アレルギーに対する効果的な治療法として古くから広く用いられてきたが,舌下免疫療法の臨床応用が脚光を浴びるようになってきた。獲得免疫において,エピジェネティック制御が重要な役割を果たすことが近年示されるようになり,アレルゲン免疫療法の作用機序にも,エピジェネティック制御が関わっている可能性が示唆されている。本稿では,アレルゲン免疫療法の免疫学的背景とエピジェネティック制御の係わりについて考察する。