連載 アレルギー検査法(22)
I 検査の実際 in vivo 4.皮膚の特殊検査 〈3〉 誘発テスト a.薬物誘発試験
玉置昭治
1
Akiharu Tamaki
1
1尼崎医療生協病院皮膚科
pp.308-312
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201502112
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
薬物アレルギーの原因薬物を確定するには確実なin vitroの検査がまだ開発されていない現状では薬物誘発試験に優る方法はない。アレルギー型を熟知して,その臨床像に応じた皮膚テストをまず行って誘発試験を順を追って段階的に行えば特別な危険はない。 内服,点滴誘発テストは2010年の保険改定で新設された検査法である。この検査を活用すべきである。しかし,性急に薬物誘発試験の薬剤の増量をはかって重篤な反応を起こすことは厳に慎むべきである。