連載 アレルギー検査法(26)
I 検査の実際 in vivo 7.小児の食物依存性運動誘発アナフィラキシーの誘発試験
相原雄幸
1
Yukoh Aihara
1
1相原アレルギー科・小児科クリニック院長
pp.854-858
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201506080
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食物依存性運動誘発アナフィラキシー症例では,最重症例を除き誘発試験により原因食物を同定することが望ましい。試験実施に当たっては問診と各種検査で原因食物を事前に絞り込むことが最も重要である。しかしながら,試験の陽性率は必ずしも高くない。負荷条件を変えたり,アスピリンの前投薬などを含め複数回試験をすることで陽性率を高めることもできる。原因食物が同定されれば患者のQOLの改善が得られる。