連載 アレルギー検査法(20)
I 検査の実際 in vivo 4.皮膚の特殊検査 〈1〉 皮膚生検
末木博彦
1
Hirohiko Sueki
1
1昭和大学医学部皮膚科学講座教授
pp.152-157
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201411152
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皮膚生検はアレルギー性皮膚疾患の中では薬疹の病型診断,特にStevens-Johnson syndrome(SJS),中毒性表皮壊死症(TEN)の早期診断に不可欠な検査法である。SJS/TENの発症早期には麻疹などのウイルス感染症,toxic-shock症候群,重症多形紅斑など治療方針が大きく異なる疾患との鑑別診断を要する。診断に迷う場合は皮膚生検を行い,凍結標本を作成すれば迅速に病理診断が可能である。SJS/TENではケラチノサイトの広範な壊死性変化が認められ,鑑別診断に有用である。