連載 アレルギー検査法(18)
I検査の実際 in vivo 3.上気道検査 ③ 画像診断
市村恵一
1
Keiichi Ichimura
1
1自治医科大学名誉教授
pp.984-991
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201406098
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上気道のアレルギー疾患では画像診断は必須の診断要件とはならない。しかし,アレルギー性鼻炎の際に急性あるいは慢性副鼻腔炎の合併の有無を調べる場合,小児の鼻閉に際してアデノイド増殖症の合併があるか否かを調べる場合,さらに,好酸球性副鼻腔炎が疑われる場合には重要な診療方針決定手段となる。アレルギー性鼻炎患者の副鼻腔陰影陽性率は成人でも25~67%で認められるが,鼻症状がない例においても14~49%であり,判断は難しい。好酸球性副鼻腔炎など手術を必要とする副鼻腔炎にはCT撮影が必須条件となる。