特集 アレルギー疾患治療の有効性評価
I.内 科 1.臨床症状(問診票を含む)からの評価
放生雅章
1
Masayuki Hojo
1
1国立国際医療研究センター呼吸器内科医長
pp.208-214
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201502012
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気管支喘息診療には2つの大きなジレンマに常に存在する。それは「病気が見えない」すなわち,誰にでもわかる評価指標が未だ存在しない,「患者が見えない」すなわち,治療効果やアドヒアランスなどは患者の主観的な判断に頼らざるを得ず正確な評価は下すのが難しい,の2つである。これらのギャップを埋め,喘息診療自体の質を高めているためには,まず正確に喘息日記をつけてもらうことが一番となるが,喘息コントロールテスト(ACT)やSACRA Questionnaireなどの問診票を日常診療の場で適宜使用していくことも重要と考える。