特集 副鼻腔炎診療は変わったか?
最新の疾患別マネジメント
好酸球性副鼻腔炎
中島 大輝
1
,
森 恵莉
1
Daiki Nakashima
1
,
Eri Mori
1
1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
好酸球性副鼻腔炎
,
Type 2炎症
,
好酸球
,
デュピルマブ
Keyword:
好酸球性副鼻腔炎
,
Type 2炎症
,
好酸球
,
デュピルマブ
pp.163-167
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000463
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はじめに
好酸球性副鼻腔炎(eosinophilic chronic rhinosinusitis:ECRS)は難治性・易再発性の副鼻腔炎である。慢性副鼻腔炎に対する治療後に難治性の病態が一部存在することが明らかになり,そのような患者の鼻茸組織中に著明な好酸球浸潤を認めたことで2001年に森山・春名らにより提唱された。診断基準としては2015年に徳永・藤枝らがJapanese Epidemiological Survey of Refractory Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis(JESREC)studyの中で提唱したスコアリングが幅広く使われている。喘息やNSAIDs-exacerbated respiratory diseaseを合併し,一般的な慢性副鼻腔炎に比べポリープや嗅覚障害を優位に呈することが特徴である。
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