特集 最近の大気汚染とアレルギー疾患
III.室内環境とアレルギー 4.喫煙と喘息
赤羽朋博
1
,
玉置淳
2
Tomohiro Akaba
1
,
Jun Tamaoki
2
1東京女子医科大学内科学第一講座
2東京女子医科大学内科学第一講座 主任教授
pp.1558-1564
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201410104
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喫煙はアレルギー疾患の発症および重症化の因子であると考えられている。気管支喘息に関しては特にエビデンスが集積しており,発症および難治化の因子として重要であることは論を俟たない。また近年,COPDとのオーバーラップ症候群(ACOS)についても注目されている。それ以外のアレルギー疾患においても発症に喫煙の関連が指摘されており,アレルギーマーチの観点からも禁煙の推進による予防と時期に応じた適切な治療介入が重要と考えられる。